【2008/01/14 Mon 19:40】 今日は成人式。 ムカシは小正月1月15日に行われていましたが、ハッピーマンデー制度がスタートしてから、第2月曜日に代わっています。 この日は左義長が執り行われる日でもありました。
友人と行った氏神様の左義長は境内の一角にあり、一見ごみを焼いているような姿でした。 高くそびえ立つ姿を知っている私は、その姿を見て一瞬驚きました。 「境内での左義長はこれでも精一杯なのです」と、火の傍に立っている宮司さんは、訪れた氏子に話しかけ昔を思い出している様子でした。 話を聞いた私は、雪の田んぼの真ん中で執り行われていた昔の左義長を思い出しました。 左義長の準備は前日から世話役が総出で始めます。 太い青竹を立て心棒にし、さらに十数本の青竹を円錐状に張り巡らしヤグラを組み上げていきます。 その中には藁を入れ込み、周りに松や杉の枝を差し込んで飾り付けていくのです。 この時の子供たちの仕事は、門松や注連飾りを各家々から集めることです。 年長の子供が指示し、手分けして取り掛かりました。 そうして集められた物も、藁に挟んだり組み入れたり周りに取り付けていきます。 「今年はいい具合だ」と、左義長の燃え方を話すお年寄りの言葉を聴いたことがあります。 どうもこの左義長、ヤグラが倒れずに上手く燃え尽きさせることにも何か意味がありそうです。 その為の竹の組み方や藁の詰め方に、代々伝えられてきた特別な技術があったに違いありません。
こうして当日を迎えました。 その朝はまだ暗い時分から、「もやっそ〜い、もやっそ〜い」(燃やすよ、)と言う子供たちの声が家々に響きます。 このかけ声と同時に左義長が始まるのです。 人びとは昨年のお守りや書初めを持ち集まってきます。 下から付けられた火は徐々に上に昇り、大きな火柱になっていきました。 ここは見渡す限りの田園地帯、しだいに暗闇から大きな火柱があちこちから浮かんできます。 書初めで書いたものを焼き、焼いたものが高く舞い上がると、字が上手くなると言われています。 故郷では、2日の書初めで練習したもの(清書以外のもの)も、清書でなくとも今年初の書、神聖な時間に書いたものと判断したのでしょう、この時一緒に焼きました。 書初めが舞い上がるたびに、青竹の弾けるたびに、まわりから大きな歓声が沸き上がりました。
今では、その姿も随分変わりました。 ダイオキシン問題により、門松・注連飾りの科学物質排除などを呼びかけてはいるものの、左義長を執り行う地域がだんだん少なくなっていると聞きます。 地球温暖化CO2削減が叫ばれている今日、左義長の姿はどんな風に変化していくのでしょう。 日本の伝統行事・風習、世の中の諸事情・変化により開催しにくくなっているとも聞きます。 そんな中、“美しい日本”の伝統行事・風習を残そうとしてる方々がいます。 知恵を絞り後世に残そうとしている方々に拍手を送りたい。 応援したいです。
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