【2008/01/16 Wed 23:26】 雪の降る季節、子供たちは部屋の中の遊びが増えます。 私の幼い時、カルタやトランプあそびはお正月からずっと続く遊びだったように思います。 そんなある時、祖父から“あぶりだし”を教えてもらいました。 祖父は私に何も書いてない白い紙を見せ、そして横にある火鉢の火で炙り始めました。 すると、火に当たったところから次第に文字や絵が浮かび上がってきたのです。 私は不思議でたまりませんでした。 みかんの果汁で書いた後乾かし、火鉢の火で炙ると現れる、と、祖父から聞いた私は、この“あぶりだし”で手紙を書いたり、よく遊んだものです。
この部屋の中の遊びは、身体を動かしたい子供には不完全燃焼起こしかねません。 そんな時、子供一丸となってする雪遊びは、思いっきり身体を動かす事が出来る楽しいものでした。 昔の北陸の雪は、子供たちが十分楽しめるくらいよく降り積もったものです。 地区の子供が声を掛け合いながら仲間を集め、雪遊びに興ずるのです。 雪合戦、かまくら作り、雪だるま、そり遊びなどなど、、、 そうそう、落とし穴も作りました。 時々、大人が落ちることもありましたが、そんな事でめげない昔の子供たちでした。 6年生のお兄さんを先頭に作る雪だるまは子供たちの背丈以上、皆で力をあわせて作りました。 汗びっしょりになりながら転がし続けた雪だるま、それは公民館の空き地に飾ります。 顔を作る炭やぼうしのバケツなどは、子供たちがそれぞれ持ち寄るのです。 この大きな雪だるまは次から次と降る雪で一段と大きく成長し、しまいには“かまくら”に変身して、また子供たちを楽しませてくれました。 大人には大変厄介な雪だったと思いますが、私たち子供には楽しい遊びを与えてくれました。 全員無邪気に一生懸命遊んだものです。
もうひとつ、子供たちには楽しみがありました。 それは『そらあるき』です。 よく晴れた寒い朝に、高く積もった雪の上をそっと歩くのです。 雪の表面がカチンコチンに凍って、「ゴボ」らずに歩けるのです。 私が子供の頃は、川の位置もわからなくなるほど降り積もりましたから、「ここから田んぼ、ここが川の位置」と言いながら、この銀世界を何処までも歩けました。 この朝、子供たちは誰一人道を歩くものはいません。 わずかな時間しか味わえない「そらあるき」を精一杯楽しむのです。 『そらあるき』 なんだか別世界に入ったような愉快な気持ちになったものです。
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