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ギャラリー茶房 『エスカルゴ』
Gallery−Escargot!  ご案内と留守番役は、ごくふつうのおばさま「くるみ」さん。 お客様同士の会話をお楽しみ頂けますよう、喫茶コーナーも開いています。
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ベンチのなぞ 
【2007/11/29 Thu 13:05】
ベンチ

公園を通ると突然友人が言いだした。
「ここのベンチきれいで座りよさそうだけれど、目の前を人が横切るのは落ち着かないなあ」
「目の前通っていく人をカウントしているようにも、監視しているようにも見えるしね」
辺りを見回すと、ここのベンチは通路に向かって座るように置かれていた。
この形にする理由がなにかあるように思えてならない。
推理小説読書中の友人は話し始めた。
「通路に背中を向けて座ると危険だと思っているのじゃなくて?」
「・・・・」
「暴漢に襲われないためにということよ」
「背後に知らない人か近づくのって、あまり気持ちよくないでしょ」
友人の言葉に私は
「その理由だと、どちら向いて座っても危険は防げないと思うけれど、、、」
「それもそうだわ、、、、」と、二人は笑い合った。
友人と私の”いつものおあそび“は、あれこれ無責任極まりない勝手な推理をすること。
そんな話をしながら先を急いだ。
私たちは、川沿いの遊歩道を歩くことにした。
足元に「文化の道」とプレートのあるこの遊歩道には、高低さまざまな街路樹が植えられ、川沿いの並木道を作っている。

ベンチb

遊歩道には一息つけるよう、所々ベンチが置かれていた。
ベンチを見た途端、私たちの“なぜなぜセンサー“がまた動き出した。
「2箇所に仕切りがあるけれど、なぜ?」
「これだと3人しか座れないよ。定員3名?」
私たち2人は、定員3名ベンチに座りあれこれ思う。
・ 4人組が座ろうとも思っても一人は立ったままになってしまう。
・ 仲良く譲り合って座ることは不可能である。
・ 小さな子供連れや恋人たちが寄り添って座ることもできない。
・ やっぱり真ん中の仕切りが邪魔になる。
いくら考えても、仕切りの目的が解らない。

そのとき友人が
「この仕切りあると横になれないよね。ここでは横になってはいけないのよ」
「夏の暑い日は、この木陰で横になって休むのは気持ちよさそうだけれどねえ」
「木陰でサラリーマンが昼寝、よくある姿じゃなくて」
「でも、この場所で長居しちゃいけないのよ、きっと」
「市民のベンチだから独占できないということ!」
「・・・・?」

私たちは“ベンチのなぞ”を、またあれこれ話し始めていました。
知らないままでもさほど問題にならないことを、
自分勝手に自己流分析して楽しむ愉快な時間でした。

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「たんぐらむ」 
【2007/11/27 Tue 21:04】
冬の夜長は、、、、。
季節感薄れ、時間に追われる毎日、今日的言葉ではないかもしれません。
しかし、時には“冬の夜長的”静かな時間を持つのも良いものです。
さあどんな楽しみ方をしましょうか?

お気に入り作家の本を読んだり、取り溜めている写真を整理する。
静かに音楽聴きながら、今色セーターを編む。
好きなDVDを見ながらグラスを傾ける。
時には冬の星空を楽しみに天体観測に行きましょう。
などなど、、、、
友人は私より“冬の夜長”を楽しんでいる。
それでは、私は何して楽しもうか?

そうそうパズルがあったはず。
父が楽しんでいたシルエットパズルを思い出した。
ある日、父は自分の机の引出しから、縁がぼろぼろになって形が崩れた薄っぺらい箱を持ってきました。一体なに?何が入っているのだろう?
不思議顔の私の前で、大事な宝を取り扱うようにその箱を開けます。今にも中に入っている物がこぼれ落ちそうな箱のふたを開けると、正方形を7片に切った薄い板と小冊子が入っていました。小冊子のページを開けると問題のシルエットが印刷されています。
これは、シルエット通りに7片の板を組合せ、同じものを作るパズルだったのです。
父は「これはタングラムと言うもの。やってごらん」と、私に遊び方を教えました。
私は、三角形・四角形などの板を組み合わせて問題シルエットどうりに形を作ることに夢中になってしまいました。複雑な形は難しそうに見えて案外スムースに解けました。反面、単純な形は本当にむずかしかった。問題のシルエットと比べて角が多くなったり、板が余ったり、何度挑戦してもなかなか作れません。
「作れない」とかんしゃく起こしそうな私を見ても、父は何も言わず横に座って見ているだけでした。降参するまで救いの手は一度も出さないのです。
父と時間を忘れて遊んだことを思い出しました。

今年の冬の楽しみには、この「タングラム」、これを一つ加えようと思います。

PS: 父の持っていた「タングラム」です。
   「清少納言知恵の板」(フリー百科事典『Wikipedia』)

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説明できますか? 
【2007/11/25 Sun 12:04】
幹事さんは忙しい。
忘年会の予約もそろそろしなくてはなりません。
電話で予約したところ、こんな言葉が帰ってきました。

「ご予約ありがとうございます。お客様のお名前お伺いします」
「トガシといいます」
「恐れ入ります、トガシさまの漢字はどのように書きますか?」

あなたはこんな風に名前の漢字説明を求められたことありませんか?
さて、この場合、相手にわかりやすく説明し、漢字を教えなくてはなりません。相手は電話の向こう、姿は見えませし、もちろん書いて説明することも出来ません。その姿の見えない相手にわかりやすく説明するには、意外とてこずる事があります。

たとえば、、、
「トガシは富樫氏(uji)のとがしです」
「・・・・・」
この説明では、歴史通の上、富樫氏を知らなければ全く通じません。
その上、相手の頭を益々混乱させるかもしれません。
さあ、それではどう致しましょう。
では、
「トガシのトは“お富さん”の富、お富さんはご存知ですか?」
「カシはかしの木の樫です」
「富は解りましたが、カシの方が、、、」
今度は”富”がわかっても、樫がわかりません。
そこで、樫の漢字を解体して説明することにしました。
「樫の木のかしです。木へんの横に堅いと書く”樫”です、カタイは解りますか?」
「・・・・・」
漢字ワールドどんどん広がります。
この時お互いの”ものさし”が同じなら、ことはスムーズに進むのですが、ピッタリの相手はなかなかいないものです。
こんな具合に、世の中説明しにくい固有名詞たくさんあります。

そこで、「漢字説明ジェネレーター」なる、おもしろいサイト見つけました。
納得いく回答が得られるかどうか試してみてはいかがですか?
参考になるかもしれませんよ。

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こうえんの使い方 
【2007/11/23 Fri 13:30】
いつもの公園では芝生の草むしりしている叔父さん一人。
手作りなのだろうと思しき車つき腰掛に座り、黙々と作業を進めています。
尺取虫のように両足を前に動かし、前進しながら草むしりしていました。
この公園、早朝はムカシの青年たちがゲートボールを楽しみ、お昼時間前まではベビーカー軍団が集まり日向ぼっこし、お昼時間になるとランチタイムを楽しむサラリーマンがベンチに座り、小学校の終業時間過ぎからはグラブにバット片手の少年草野球軍団が集合します。
公園利用の時間割があるように思えてなりません。どの時間の利用者も節度を守り、“みんなの公園”を楽しんでいる姿は気持ちのよいものです。
この公園、繁華街に隣接しているこの地区の町内行事を行う場所としては恰好の広場なのでしょう。バザーや夏祭り(盆踊りなど)が執り行われ、お年寄りから子供たちまで楽しんでいる姿は年に何回か見かけます。

公園

一方この写真の公園、先に紹介した“広場“から少し離れた住宅街にあります。
落ち葉もなく、手入れの行き届いたきれいな公園でした。
住宅街にある公園らしく、ペット散歩者に向けて衛生上の注意書きの看板が入り口付近に掲げてあります。
この公園、なぜか中央に高さ2メートル位の金網製のフェンスが張り巡らされ、半分づつになるよう区切ってあります。こんな形の公園を見たのははじめてでした。
ちょうど通りかかったとき手前では小学生らしき女の子がブランコを楽しんでいました。その近くでは、おばあさんがベンチ(コンクリート製一人がけの腰掛)にすわりその姿をにっこりと眺めています。そして奥のスペースでは野球している中学生らしき男の子数名。
「ああそうか、このフェンスは危険防止のために取り付けられたに違いない」
そう思った途端、バットに当たったボールはフェンスを越えて、ブランコを楽しんでいる子供たち側に飛んできました。
ボールはブランコ横に転がってきます。
当然、フェンスを回り込まないとボールは取れません。
野球していた中学生は、メンドクサイと言わんばかりの表情でボールを取りきました。

空き地の少ないこの地域の公園は、住民にとって貴重な空間なのでしょう。
しかし、公園を快適に利用するには、もうこの形にする以外方法がないのでしょうか?
一人一人が他人を気遣いながら公共の場である公園を楽しむことが、もう出来ないのでしょうか?
なんだかさみしい気分になってその場を離れました。

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この世界のおもしろさ 
【2007/11/21 Wed 12:17】
山本周五郎
                樅ノ木は残った (上巻) / 山本 周五郎
こんにちはとドアを開けたのはお世話になっている不動産屋さん。
一人で不動産仲介業を営んでいるこの方、山形県出身のハツラツお姉さまです。
「あらまあ、今日は如何しましたの」
彼女がここに尋ねることは本当に珍しいのです。
「はい、これ、差し入れよ」と言ってにっこり笑っています。
手渡されたのは2冊の文庫本。
本を渡した彼女は、店を開けたままだからと言って、そそくさと出て行きました。
読書好きの彼女の今回お勧め本は、上下2巻の長編時代小説。

この分厚い本を眺めていると“あのとき”を思い出しました。

何年前になるのでしょうか、、、。
司馬遼太郎著「項羽と劉邦」を薦められページを繰った時のことです。

項羽と劉邦 (上) 項羽と劉邦 (上)
司馬 遼太郎 (1984/09)
新潮社
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目の前に置かれた上・中・下巻の3冊は、いままで読んだことない大作でした。
私にとって、読めない漢字、意味のわからない熟語に埋め尽くされたページばかりです。
辞書片手に少しずつ読み進めました。
辞書で調べた漢字・熟語は直ぐに覚えられるはずもなく、当然ノートを取らなければなりませんでした。
ページを繰るごとに、辞書を引くかノートを開く、そしてまたノートに書き取る、こんな調子ですからなかなか読み進める事は出来ません。
「どうして、この本を開いてしまったのか」と、思うこともありました。
このようにしてページを開いていく読書は、最初大変苦痛を感じたものです。

何ページ進んだことでしょう。
私はその小説世界の中に立っているような気分になっていました。
物語の中に私がいるのです。登場人物の一人と重なった私を感じたのです。
文字を辿るうちに、
「この人はいまこんな感情を持っているに違いない」
「きっとこんな姿で見つめているのだろう」
と、言うような書かれていないことまでも想像していたのです。
そして、とうとう自分が演出家のように、物語の背景や登場人物を描いてしまっていました。不思議でした。

私はこの「項羽と劉邦」、もう一度読みたいと思っているのです。
3度目はどんな演出が出来、登場人物にどんな感情を抱かせることが出来るか、とても楽しみです。
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それぞれの”ちず” 
【2007/11/20 Tue 12:21】
こんな会話を耳にしたことはありませんか?
「ご出身地はどちらですか?」
「○○県です」
県名を聞いたとたん、頭の中に日本地図を広げられる人は、「ここだ!」と特定出来ますし、「○○県は××県の隣ですよね」と、返事することも出来きます。
さて、頭の中に日本地図をきちんと描くことが出来るだろうか?

最近、こんなことがありました。
定例会食でのことです。メンバーは性別も年も違う愉快な人たちです。
突然一人が私に問いかけてきました。
「○△さんの出身地はどちらですか?」
「そういえば、私もまだ知らなかった、教えてください」
質問したのは20代前半の若者。
その質問に周りが加わり、私に注がれた視線は今か今かと答えを待っています。
「この質問には、県名を答えようか、市名を答えたほうがよいか?」
「この人たちにはどちらだと解ってもらえるだろうか?」と、
県名を答えても「どこだか解らない」と、返事された経験のある私の頭は迷っていました。
相手は20代前半、卒業して間もないはず、記憶力確かな頭を持っているはずだろう。それならば、きちんと日本地図を頭で描けるだろうと思い、「石川県」と答えてみたのです。
「・・・」
無言です。直ぐに返事か帰ってきません。
頭の中で日本地図を広げ探しているに違いない若者は、回りに視線を投げかけ救いを求めているようです。
(日本列島の真ん中あたり、左手の指をカギ状に曲げた形よ、思い出して)と、私も心の中で叫んでいました。
すると横から助っ人が入ります。
「石川県は北陸地方だよ」
「ああ、青森県がある地図の上の方?」
返ってきた言葉に、私と助っ人は苦笑いするばかりです。
今度は、福井県出身者が「それじゃ、福井県はどこ?」と質問を加えてみました。
彼らはますます混乱してきたよう、顔を見合わせ互いの瞳の中を窺い合っています。
今度は「金沢はどこかわかる?金沢よ」と言ってみました。
ようやく笑顔になった彼らはほっとした様子です。
「なぁ~んだ、金沢ならわかる、日本地図の真ん中、ちょっと出ている所だよね」
金沢は石川県の県庁所在地と説明して、ようやく彼らに出身地が何処にあるか理解してもらえました。
福井県出身者はもう一度「福井県」の場所を尋ねてみました。
彼らはまた黙ったまま、答えがなかなか出てきません。
「石川県の隣が福井県よ」、という私に、福井県出身者は「福井県の隣が石川県だ!」、と譲らない。しかし、彼らにとっては、どちらも認知度低い県であることには違いないようです。
私たちは顔を見合わせて苦笑いするしかありませんでした。

頭の中に完璧な日本地図を開けるだろうか?世界地図はどうだろう?
もう一度、地図を開いてみようと思った時間でもありました。

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しらうおの復活にむけて 
【2007/11/17 Sat 23:00】
紅葉真っ盛りの公園では、テイク・アウトしたコーヒーでティータイムを楽しむ若者たち、一人静かに本を開いている人、またカメラの前で何かの取材を受けている人、ギター片手に懐かしいビートルズソングを歌う人など、皆それぞれ自分の時間を楽しんでいます。

反面この季節になると憂鬱になると言う友人が訪ねてきました。
「この手見て」と、私に差し出した彼女の手は痛々しい。
皮がむけアカギレのようになった指先は出血しているところもあります。
飲食店勤務の彼女は、仕事柄水を使わざるを得ずなかなか治らない、と、とても辛そうに話しました。
この主婦湿疹は、炊事や洗濯などを日々繰り返している主婦や、水や洗剤を多く使用する美容師、飲食店員、また書類やパソコンなどを多く扱う職業に就いている方にも多く見られ、からなかなか完治しない厄介なもの。
私もこの主婦湿疹に悩まされた経験があります。
なぜかこの湿疹、季節の変わり目冬の寒さが緩む春先や秋口から冬に近づくころに悪化するのです。
乾燥著しい今からが一番辛い時期です。
独身のころに発症した私の湿疹は、一進一退を繰り返して完治するまでに15年もかかりました。
素手で、水仕事をしない、洗剤を使わない、土いじりをしないことを守り、その都度ゴム手袋の中に必ず木綿の手袋をしたものです。
2重手袋の手はクマの手のようになり、細な作業をするには本当に大変でした。その上、ひと仕事終える度に汗で濡れた木綿手袋を取り替えなくてはなりません。その量は半端なものではありませんでした。

そんな姿を見ていた母は
「むかし、冬の水は冷たいし、冷たい風にも晒されるし、アカギレができて大変だったけれどここまでひどくなかった。でもアカギレとはちょっと違うようだね」
と、年中軟膏を塗りつづける指紋のなくなった私の指先をさすりながら話します。
「今の掃除は、掃除機かけた後に科学モップで拭くだけでしょう」
「雑巾がけも毎日しないのにね」
「洗濯も全自動だし、畑仕事もしなくていいのにねぇ。どうしてかしら?」
洗剤の使いすぎではないか、お湯を使うからではないかと、
あれこれ私の食事や家事を分析し、母の原因究明は続きます。
これを煎じたものを飲め、この実は胃に悪から食べるな、などと、どこから仕入れたのか民間療法のあれこれを私に聞かせます。
私は塗り薬と併用して、どくだみ茶など効果的だという事をいろいろ試してみました。
しかし、どの治療法か効果的だったのか?

そういえば、私の子供の頃は泡立ち悪い石鹸が主流、洗濯もすすぎはいちいち手洗いしていました。 温水器なんて過保護なものは当然なく、特に冬の水仕事は相当辛いものだったに違いありません。
自然環境をそのまま受け入れ、伝えられた知恵を活かして生きてきた親たちの時代。
今と違い、自分自身の持っている力(治癒力)を最大限に活かす知恵を持っていたのでしょう。
世代は変わり、今更母たちのように暮せないけれど、少しでも近づけたいと思いました。
彼女にも自分にあった治療法を探して、本来の“きれいな手指”を取り戻してほしいと願っています。

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とけいはとまっています。 
【2007/11/15 Thu 12:34】
とけい











振り子を動かしたい!



ネジを巻いてみたい!



街中では、人魚やコーヒーカップなどの看板を掲げた、セルフサービスコーヒーショップを良く見かけます。ちょいと一息するには全くもって都合の良いお店です。
しかし、今日は「落ち着いて話の出来るところがいい」と、老舗の喫茶店を選びました。
待合せ時間は午後三時。
喫茶店内に入ると、年齢不詳の丸顔で真っ赤な口紅の女性が私を迎えてくれました。
誰もいない店内の壁は、店主の趣味なのか押し花アートの額で覆われています。
3面とも押し花アートに占領された壁は、それはそれはにぎやかです。
その中になぜか、振り子の動いていない時計が掛けられていました。
針は「十時三十分」をさしたまま。
おまけに、「とけいは、とまっています」と、かわいい手書きのポスターも貼ってあるのです。
明らかに子供の文字、店主のお孫さんが書いたものなのでしょう。

この時計良く見ると、”大きくてのっぽ”ではないが、古いタイプの時計であることわかります。
時計文字盤中に、ネジ巻き用穴が2箇所空いているのが見えます。
ここにネジ巻き専用棒を差し込んで、
右は時計回りに、左は時計反対回りに巻くようになっています。

「巻きすぎてはいけませんよ」
「ネジ巻きが重く感じたら止めること」
「巻きすぎるとネジか切れることがあるからね」

ふと父が教えた時計ネジ巻き術を思い出しました。
私はこのネジを巻くことが好きで好きでたまらなかった。
巻き終わると、そおっと振り子を動かし等間隔に「コツコツ」と秒数を刻む動く音を確かめてから時計の扉を閉めたものです。
その間父は、私が乗っている踏み台をしっかり抑えていてくれました。
1週間ごとに訪れる私の楽しみの一つでした。

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おそろしいカンチガイ 
【2007/11/12 Mon 21:19】
午前中、外出した時のことです。
高校生らしき三人組が楽しいそうにこちらに向かって来ます。
明らかにこの時間は授業中のはずです。
困った高校生がいるものだと思った途端、三人組の一人が手を振り始めました。
「あれ?」
視力の衰えた私の目は、この距離では相手を確認できません。
距離が縮まるうちに、ようやく相手が誰だか判明しました。
高校3年生の彼女は、バツが悪そうに頭をチョコンと下げて、
友人と通り過ぎて行きました。
今時の高校生は困ったものだ、と思いながら私は目的地に急ぎました。

夕方、あの高校生が、「挨拶出来なかったから」とわざわざ訪ねてきたのです。
「あの時はビックリした。通学途中だったの」
「友人もいたし、きちんと挨拶できなかったから来ました」と、言う。
私は心配事をここで聞いてみることにしました。
「あの時間なら遅刻でしょ。学校への連絡はどうしたの?」
彼女は笑いながら答えます。
「先生に遅刻の報告メールしたからいいの」
「先生からの”OK”のメールも届いたしね」

えっ!なに?この子はいったい何を言っているの?
先生にメールする?遅刻の報告をメールでするなんて、、、
この高校の先生と生徒の関係はいったいどうなっているの?
私の頭の中は混乱し、整理できない。
彼女はぜんぜん悪びれもせず、話を続けた。

「先生に連絡するときはいつもメールよ」
「先生もいいって言うし、先生からもメールくれるしね」
「今の担任の先生、やさしいから大好き」

この子たち(高校生)の感覚では、先生も友人も区別ないのだろうか?
こんな生徒のこと、先生はどのように考えているのだろうか?
このような学校が、先生が、生徒が存在すること自体不思議でならない。
でも、これは現実なのです。

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切出し(ナイフ)の扱い方 
【2007/11/10 Sat 17:09】
手編みのマフラーの編み方を聞きに来た彼女は、二十代の専門学校生。
私はちょうど色鉛筆を削っている最中だった。
私は二人分のコーヒーをセットして、
「編み段をカウントする時に使うの」と、また鉛筆を削りはじめた。
彼女は特殊な技でも見るように、黙って私の手元を見ています。

「あなた、出来る?」
削りかけの青鉛筆とナイフを私は彼女の前に差し出したてみた。
鋭い刃を持つナイフに驚き、一瞬たじろいだ彼女は困った様子を見せる。
「出来ない、鉛筆削ったことないです」
「・・・?」
「あっそうか、今はシャープペンシルが主流だから鉛筆使わないんだ」
友人といっても、親子ほど歳の差のある彼女への質問。
返ってくる答えが想像できる、こんな質問をした自分がはずかしい。
「でも色鉛筆は使うことあるでしょ。色鉛筆の場合はどうするの?」
彼女は苦笑しながら説明をしはじめた。
回転式のシャープナーを使ったり、色鉛筆は芯だけを差し替えるタイプを使うから鉛筆を削る必要はない、カッターで削ったことないから怖い、と言う。
そうだ、この子達は小刀で鉛筆を削る必要がないのだ。
妙に納得した私でした。
でも、
「私は小学低学年から削っていたなぁ」と、あの頃を思い出した。

当事の私は、祖父のお手本で書き方の練習をするのが日課だった。
祖父手製のお手本で、鉛筆習字をするのです。
鉛筆習字には、芯の軟らかさと滑らかさに祖父なりのこだわりが在ったのでしょう、
“2B”の鉛筆が祖父の好みでした。
祖父は、使う分を削って毎日私の帰りを待っています。
6角形の鉛筆の削り面は、丸く滑らかでとても指当たりの良いもので、
今思えば芸術的な削り方だったのかもしれません。
ある時
「私も削ってみたい」
私の言葉に、祖父はなんの躊躇もせず、愛用の“切出し小刀”を渡してくれました。
その“切出し小刀”は長さ20センチ、刃渡り5センチ。
長年使い込まれた刃はピカピカ光っており、何でもスパッと切れそうに見えました。
使い方を一通り教えた祖父は、様子をじっと眺めているだけです。
小さな私が小刀を扱うしぐさは、祖父には危なっかしく見え不安だったに違いありません。
それでも私が止めるまで黙って傍に座っていてくれました。
祖父は言います。
「少しぐらいの怪我はいい」
「痛い思いしないと、危険な道具だと解らないだろ」
「どんな道具でも慎重に使えば、怪我しないものだよ」
その後の祖父は私にどんな刃物でも持たせてくれました。
和包丁から、出刃包丁、鎌、鉈、等々・・・
小さな怪我をたくさん経験したけれど、どんな物にもチャレンジさせてくれました。

その後の私は「きれいに削りたい」と、鉛筆削りに夢中になってしまいます。
しまいには割り箸や塗り箸、菜箸まで削り始め、
小刀を包丁に持ち替え切れ味を試てみたりして、
祖母や母に叱られたことを思い出します。

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本日の”かがいじぎょう” 
【2007/11/08 Thu 10:22】
ティータイム

小説家の先生は面白い。

「濃い顔とはどんな顔なのでしょうか?濃い顔の定義は?」
作家の先生に尋ねてみる。
すると、作家の先生は知り合いの女性の言葉を並べた。
例えば、
「要するに『難波金融伝・ミナミの帝王』の主人公・竹内力の場合?これはソース顔!」
なぜか?といえば、
1・ヘアースタイルは、しっかり固めたリーゼント
2・眉毛はきりりと一文字
3・ダブルの背広を着流している
   ?
先生曰く、
「ちょっと判断基準が違うんじゃない?」
つまり、
「これは、出で立ちであって、本来的なルックスのことじゃないよなぁ~」
とどのつまり、先生の判断基準からすると、彼(竹内力君)は決してソース顔ではなくて、本来的にはショーユ顔であるとおっしゃる。要するにショーユ顔とは、日本的な顔。ソース顔とは白人的な顔であり、中でも脂っこい南欧的なルックスだ。と、お考えになっている。
あれこれ話ながらテレビを観ていた私は、たまたまテレビ画面に登場した2人の男性「おちゃらけのタレント」の片方を指し、
「あれならば、ソース顔ですか?」
「いや、あれは雲古顔(unko-gao)、その右は諸雲便顔(shonben-gao)でしょうがぁ~……」
とおっしゃった。
 (注:雲古顔=ソース顔系・諸雲便顔=ショーユ顔系)
その一瞬、私は驚いた。
さらに作家先生は、
「彼らは、ソースだとかショーユだとか、語るに適しない連中です。あまりにも不細工でお話にならない。女性だって同じですぞ。 女性の場合は化粧をするからさらに始末が悪い。諸雲便顔に加えてオテモヤン顔も派生するからな…」等と、喝破されたのです。

私たちの話は“濃い顔”談義から次々と変わった。
「ショーユ顔、ソース顔の違いは何か?」と勝手気ままに考えてみる。

一番ポイントになることは!
その物が「ショーユ・ソース」の分類されるに値する“もの”かどうかということ。
作家の先生おっしゃるに、男性はハンサムでなくてはならず、女性は美人でなくては、ソースだ醤油だの判断基準に値しない。
基準に達しない“もの”は、ここで脱落する。
ようするにクリアしていない“もの”は、この二つのカテゴリーには絶対に当てはまらない。
クリアしたものだけが、この“土俵“に立てると言うことだ。
そして、「ショーユ顔」か「ソース顔」のどちらかに分類され、表現される。

先生の講義はいつも愉快で面白い。
「なるほど!」
ところで、私はいったいどちらか?
無謀にも、頭の中が忙しくなってきた。
兄3人を亡くしての4番目、“大事な子”として家族の期待を担って生を受けた私である。
待望の孫(私)と対面した瞬間の祖父の言葉を思い出した。
「ありゃ~」と一言、発したそうだ。(これ以上は書くまい。)

私は到底この土俵には上がれないと、苦笑し合ったコーヒータイムでした。

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ふゆごしらえ 
【2007/11/06 Tue 18:37】
北陸兼六園の雪つりや北海道の公園樹木の雪囲いの便りが届きました。
近年“地球温暖化”が進んでいるのか、ふるさと北陸でも雪が少ないと聞きます。
普段の生活をする上では厄介者扱いされる雪です。
”雪が少ないのも寂しいなぁ”と私は勝手に思っています。

ムカシのこの時期はいそがしかった。
「そろそろ『冬ごしらえ』するか」と家長の号令と共に、家族総出で取り掛かったものです。
天気のよい日を選んで、粛々と「冬ごしらえ」をしていきました。
植木に施す“雪囲い”同様、家をぐるりと囲うのです。
支柱の棒や、横に渡す孟宗竹を家の周りに運ぶ作業は、大変な重労働でした。
私たち子供は、その作業の一部を補う小さな働き手でもありました。
祖父や父は、ベルトの腰に“のこぎり鎌”を刺し、横に渡した孟宗竹に次々と板や薦(こも)を荒縄で結び付けていきます。
“おとこ結び”で結び終えると、腰から”のこぎり鎌”をさっと抜き、縄をスパッと切る。その後、腰に”鎌”を元に戻す
その一連の仕草がとってもカッコよかった。
また、私はこの結び方にとても興味がありました。
”おとこ結び”
結び目が緩まない、その上、経済的な結び方であると聞いています。
私は何度チャレンジしても出来ず、悔しかったことを思い出します。
(実はまだ習得できていないのです。まだ参考書が離せません)

父はどこで習ってきたのか、庭の植木の雪つりも自前でしていました。
専門家のように、芸術的な雪つりには程遠いものでしたが、父は一生懸命でした。
身体の弱い父はこの雪つりに、なにかこだわりを持っていたようでした。
放射線状に張る縄の数。
中心部の縄細工。

この”ふゆごしらえ”の知らせが届くと、芸術的な雪つりに仕立てたいと、毎年工夫していた父を思い出します。

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そろそろはじめましょう 
【2007/11/01 Thu 21:22】
ドラセナ

11月の声を聞いて、ここでも朝晩冷え込むようになりました。
今まで、外の光を、外の風を、精一杯浴びていた植物たちも、そろそろ室内へ持ち込まないといけない時期です。
もともと直射日光を好まない室内植物に加えて、外が好きな物も室内の仲間入りをさせないといけません。
そうすると、ただでさえ狭い室内は植物が占領することになってしまいます。
ムカシ人間の母はこの様子を好まず、渋い顔をします。
なぜなら「湿気がこもる」「湿気は身体によくない」と、体(健康)のことにとても敏感なのです。
それでも私は、毎年部屋にこの子達を連れ入れ満足しています。
今年も緑一色の部屋で過ごす、私好みの時期がやってきました。

今、色とりどりの冬の植物が花屋さんの店頭を彩っています。
冬色には、これくらいの華やかさが必要なのかもしれませんね。
 
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