ギャラリー茶房 『エスカルゴ』
Gallery−Escargot!  ご案内と留守番役は、ごくふつうのおばさま「くるみ」さん。 お客様同士の会話をお楽しみ頂けますよう、喫茶コーナーも開いています。
さくらづくし 
【2008/04/05 Sat 21:55】
 桜咲く季節。
 カレンダー通りの休日が取れない毎日を過ごしている私を、突然友人が訪ねてきました。

「お花見に行けないでしょ、はい、どうぞ!」
「さくら色のお菓子勢ぞろい。 きれいでしょ」

 差し出した菓子箱には、さくら色のお菓子がいっぱい入っていました。 満開の桜の便りをと、友人はお花見に行けそうもない私に、この“さくらづくし”のお菓子を持ってきたのです。 私の生活パターンをよく解っている友人です。 この“さくらづくし”を頂き”お花見”に替えようと考えた友人の暖かい心遣いでした。

 桜の花のお花見は、、、
「古来より桜は農産物の出来を占う花。 『早く散れば凶兆』というので散るを惜しんだといわれている」と書かれていました。
 日本農耕民族の血が色濃く残っている我ふるさとの“お花見”(私の幼い時)は、一年の作業を始める前、豊作を祈りながら執り行われていたように思われます。 実際に吉凶を占っていたかどうかは解りませんが、、、。  毎日忙しく働く家族にとって貴重な娯楽だったようにも思えます。 この時のお花見は“桜を愛でる”と言うより、一年の作業を心身とも健康にスタートさせることが主な目的だったのかもしれません。 しかし、桜の花の下でのお花見ではありませんでした。 俗にいう「○○センター」に入場し、お風呂に入ったり、大衆演劇を見たりして日がな一日のんびりと過ごすのです。  親戚一同揃って出かけることは一年にこの時だけ。 私たち子供も楽しみな年中行事でした。

 何時からでしょう。 お花見=宴会 になったのは、、、
 どこかで耳にした歌謡曲にありました。
『4〜月は、は〜なみで〜酒が飲めるぞ〜♪』
 この曲の流行った頃は、私も職場の仲間と“宴会”に繰り出した経験があります。 新入社員の最初の娯楽的行事でもありました。 この“宴会”に付き物の乱痴気騒ぎ、桜の花に浮かれたのか、この時期よく話題に上ったものです。 桜の花にはドーピング検査に陽性反応を出す物質が含まれると聞きますので、この物質が騒動の引き金になっているのかもしれません。

 私と友人の場合は、桜の花の魔力に縁のない“お花見”です。

「静かに、さくら色に染まるのも良いのではなくて…」

 私たちは静かに好きなお茶とコーヒーで“さくらづくし”を楽しみました。

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