ギャラリー茶房 『エスカルゴ』
Gallery−Escargot!  ご案内と留守番役は、ごくふつうのおばさま「くるみ」さん。 お客様同士の会話をお楽しみ頂けますよう、喫茶コーナーも開いています。
この世界のおもしろさ 
【2007/11/21 Wed 12:17】
山本周五郎
                樅ノ木は残った (上巻) / 山本 周五郎
こんにちはとドアを開けたのはお世話になっている不動産屋さん。
一人で不動産仲介業を営んでいるこの方、山形県出身のハツラツお姉さまです。
「あらまあ、今日は如何しましたの」
彼女がここに尋ねることは本当に珍しいのです。
「はい、これ、差し入れよ」と言ってにっこり笑っています。
手渡されたのは2冊の文庫本。
本を渡した彼女は、店を開けたままだからと言って、そそくさと出て行きました。
読書好きの彼女の今回お勧め本は、上下2巻の長編時代小説。

この分厚い本を眺めていると“あのとき”を思い出しました。

何年前になるのでしょうか、、、。
司馬遼太郎著「項羽と劉邦」を薦められページを繰った時のことです。

項羽と劉邦 (上) 項羽と劉邦 (上)
司馬 遼太郎 (1984/09)
新潮社
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目の前に置かれた上・中・下巻の3冊は、いままで読んだことない大作でした。
私にとって、読めない漢字、意味のわからない熟語に埋め尽くされたページばかりです。
辞書片手に少しずつ読み進めました。
辞書で調べた漢字・熟語は直ぐに覚えられるはずもなく、当然ノートを取らなければなりませんでした。
ページを繰るごとに、辞書を引くかノートを開く、そしてまたノートに書き取る、こんな調子ですからなかなか読み進める事は出来ません。
「どうして、この本を開いてしまったのか」と、思うこともありました。
このようにしてページを開いていく読書は、最初大変苦痛を感じたものです。

何ページ進んだことでしょう。
私はその小説世界の中に立っているような気分になっていました。
物語の中に私がいるのです。登場人物の一人と重なった私を感じたのです。
文字を辿るうちに、
「この人はいまこんな感情を持っているに違いない」
「きっとこんな姿で見つめているのだろう」
と、言うような書かれていないことまでも想像していたのです。
そして、とうとう自分が演出家のように、物語の背景や登場人物を描いてしまっていました。不思議でした。

私はこの「項羽と劉邦」、もう一度読みたいと思っているのです。
3度目はどんな演出が出来、登場人物にどんな感情を抱かせることが出来るか、とても楽しみです。
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この記事に対するコメント
よい本を!
 ……入手されましたね。

 山本周五郎さんの作品は、いちど新潮社編集の「全集」を読んでいますが、この作品は入っていませんでしたから、今からでも読んでみたい作品のひとつです。茨城か千葉?確か千葉の片田舎で臨時教員?をされ、地方の新聞か雑誌に「投稿」されながら小説を書かれたと聴いた記憶があります。
 関東の地方都市にすんでおられた頃の短編小説集「あおべか物語」は、あくまでもほのぼのとさりげなくその時代のその地方の「人間模様」を切り取り小説に描かれており、大好きな短編小説集です。
 若い頃にご苦労され、そして小説家として名をなし功を遂げられた後も、ありとあらゆる出版業界の「小説賞」をご辞退され、あくまでも孤高の文士として誉れ高い山本周五郎作品は、何時読んでも奥深い「静かな男の力強さ」を感じてやみません…
【2007/11/21 12:24】 URL | 執事のトーマス #r3GBGjCs [ 編集]

こんにちは〜♪
短編小説と違って長編小説は読んだ後に
達成感がありますよね〜。
それに入り込み方も違うかも。
最近は長編も読まないなぁ...(笑)
お風呂の中は短編向きですよね〜。
山本周五郎は読んだ事無いです。
また、読んだら感想お願いしますね!
【2007/11/21 13:15】 URL | コメット #- [ 編集]


山本周五郎さん、(^ ^ )
一度はまって、ほぼ全作品を・・(笑笑笑)
しかし、「項羽と劉邦」のほうは、まだ未読のせかいでっすvv
ティーはしみじみ、読書が趣味で、よかったと思っております。(^ ^ )
尽きることなく、活字は世に、生み出されていっておりますものね〜♪
一生、「不思議な」幸せな世界に、遊べますものね〜vvワクワクvv

(ぽちぽちっ♪)
【2007/11/21 14:07】 URL | ティー #6facQlv. [ 編集]

秋の夜長に読書はいいですね〜
くるみさん、こんばんは!
時代小説は僕も好きで、よく読んでいます。
特に好きなのは戦国時代。
ブログを始めて、読書が減ったかな。(笑)
こんな本を持ってきてくれるなんて、
良いお知り合いをお持ちですね。 (^^)
【2007/11/21 19:09】 URL | #UaT5p2RA [ 編集]

びっくり!
山本周五郎の「樅ノ木は残った」、読みましたよ。
司馬遼太郎の「項羽と劉邦」も。
私も歴史・時代小説が大好きなんです。
読書の秋。好きな作家の小説の世界にどっぷりと浸るのもいいですね♪
最近は藤沢周平が好きになっています。
【2007/11/21 19:16】 URL | ときめき #6x2ZnSGE [ 編集]

kurumiさん、おっは〜♪お寒いですね〜。\(^◇^)
今日は夜まで出ずっぱりなので、お先にごあいさつでっす〜vv
(ぽちぽちっ♪)


【2007/11/22 09:28】 URL | ティー #6facQlv. [ 編集]

執事のトーマスさま
コメントありがとうございます。
山本周五郎作品は「椿三十郎」など映像での接点しかなく、
書籍を開く機会は今までありませんでした。
直接映像を見て、また、映画の話を聞いたりして、
”原作”を読んでみたいと思うことがあります。
この作品もそのひとつです。
人間味あふれる作風だと聞く山本周五郎作品の中に、
「静かな男の強さ」を感じ取れるよう読み進めたいと思います。
本を開くのがとても楽しみになりました。
【2007/11/22 11:15】 URL | kurumi #r3GBGjCs [ 編集]

コメットさま
コメントありがとうございます。
長編小説は開くまでなかなか時間のかかるものですが、
読み進めるうちに、いつの間にか夢中になっている。
そんな小説にめぐり合うと読後の”達成感”倍増です。
この小説からはどんな楽しみを味わえるか、、、。
今から開くの楽しみです。
【2007/11/22 11:59】 URL | kurumi #r3GBGjCs [ 編集]

ティーさま
コメントありがとうございます。
最近は携帯小説なるものまで出てきておりますが、
私は”書籍”が一番だと思いますし、
この書籍で小説世界を楽しみたいと思っています。
「項羽と劉邦」是非読んでみてください。お勧めします。
【2007/11/22 12:05】 URL | kurumi #r3GBGjCs [ 編集]

風さま
コメントありがとうございます。
今私は、この「歴史小説・時代小説」新しいジャンルだった世界の面白さを教えてくれた方に感謝しています。
(この本を差し入れた方ではありませんが、、、)
自分とは違う目線を持つ人から受ける感性はとても興味深く刺激的です。
また、それがとても楽しいのです。
”自然体で振舞う”こと、これ本当に出来そうで出来ないことなのですか、
彼女にように振舞えたら最高かなといつも思っています。
【2007/11/22 12:27】 URL | kurumi #r3GBGjCs [ 編集]

ときめきさま
コメントありがとうございます。
この本はずいぶん前の作品ですが、私はようやく手にする事が出来ました。
恥ずかしながら”坊ちゃんも”まともに読んだのは最近なのです。
ある方から「読みたいと思ったときがあなたの旬」といわれ、
勇気を持って読み進めたこと思い出します。
人様より大分遅いスタートでしたが、楽しみがひとつ増えました。
私も”好きな作家世界”を楽しみたいと思います。
【2007/11/22 12:39】 URL | kurumi #r3GBGjCs [ 編集]


こんにちは!
山本周五郎作品はいくつか読みましたが、「樅ノ木は残った」
は読んだことがないです。
機会があれば是非飲んでみたいと思います(^^)
【2007/11/23 00:39】 URL | ポム・ド・テール #u.2ZbkdY [ 編集]

*ポム・ド・テールさま
コメントありがとうございます。
なじみある作家さんの作品、初めての本はわくわくします。
楽しみながら読み進めていきたいと思っています。
【2007/11/23 13:43】 URL | kurumi #r3GBGjCs [ 編集]


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