ギャラリー茶房 『エスカルゴ』
Gallery−Escargot!  ご案内と留守番役は、ごくふつうのおばさま「くるみ」さん。 お客様同士の会話をお楽しみ頂けますよう、喫茶コーナーも開いています。
ちちんぷいぷい、、、 
【2008/01/26 Sat 23:12】
 白磁の肌に藍色の絵模様が特徴の砥部焼。 その窯元の「初窯開き」の番組を見ていた時の事です。 ロクロを廻す姿から絵付けの場面にカメラが移動した時のこと、湯飲み茶碗に書かれた文字(絵)が映し出されました。 それは「馬」の絵(頭が右で、尻尾が左)と「馬」の文字の『鏡文字』でした。 これは「左馬(hidariuma)」と言い、茶碗に描いて焼くと窯の火力が盛んになり、さらにその茶碗でご飯を食べると1年間の無病息災が叶うと、伝えられているものです。

 「無病息災」?と言う4文字から、私は、祖父の“おまじない”文字を思い出しました。 それは、「ものもらい」の症状を軽くするために書かれた文字「左馬」です。 
その昔、近所の「ものもらい患者」(田舎では“めもらい”と言った)は、なぜかよく祖父を訪ねて来ました。 祖父は平然と“患者?”の対応をしました。 
「はい、少し待って」
と、“患者”を待たせ、チョウバに入ります。 
 チョウバ=祖父の書斎。帳場?なぜか祖父は、商売所ではないのに、この呼び方をしていました。 出てきた祖父の手には細筆が一本。 “患者”は左手を差し出します。 祖父は差し出された左手親指の爪に、薄墨でこの「左馬」の文字を書いていました。 そのあとは、呪文を唱えるわけでもなく、神仏に祈るわけでもなく、空を仰ぐ事もしないのです。 現在のネイルアートのように、ただ、爪に文字を書くだけなのです。 文字の書かれた親指を大事に懐に抱えて帰る患者の姿を、私は何人も見送った記憶があります。

 「左馬まじない文字」のみならず、さらに祖父は、自分で水虫の薬を作ったり(サルチル酸の効いたそれは刺激的なものでした)、しもやけの特効薬だと、にんにくをドラキュラ除けのように塗ったものです。
「あの墨には何か秘密があるに違いない・・・」
 私は、きっと「ものもらい」の特効薬が混ざっているのだと思っていました。

 ドライバー、ヤットコ、ニッパーなどの工具類、ピカピカ光るラジオの部品など、私にとって興味津々な物、不思議な物が一杯詰まった場所が祖父の書斎です。
 そんな場所に、その“薬?”が隠されていてもおかしくないと思っていました。

「それはいったい、どんなものなのだろう?」

「目の薬を、爪に施しても効き目があるとも思えないし・・・」

 こんな風に考えると、ますます不思議が膨らんでくるのです。

 今残っている“迷信”や“言伝え”の中からも見つけられない、祖父の“おまじない“。

「祖父が元気なうちに尋ねておくべきだった・・・」
と、後悔しています。

 民間療法・言伝えなど、ムカシの知恵はさまざまな形で存在し、今でも私たちの生活の中に溶け込んでいるはず・・・
 考えてみれば、昔の知恵をもう一度見直すと、面白い事が発見出来るかもしれません。

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この記事に対するコメント
無病息災は昔からの念願
うちの店に ツゲでできたブローチがあって 
それに瓢箪が6つ彫ってありました
塗りの菓子器も瓢箪の形をしていて 瓢箪の絵が5つ描いてありました
合わせて6つの瓢箪 6瓢息災 無病息災を言っていたんですね
かんざしや帯留めなどにも見られます
ものもらい や 歯が抜けた時に 
<おまじない>ってほっとしていましたよね
このあたりでは ものもらいのうえに 
大豆かあずきをあてて 井戸を覗いて
<めーぼかと思うたら豆じゃった>といって
底に まめを落とすのです
子供心に 本当に豆にくっついて落ちると思っていました
【2008/01/27 21:53】 URL | うたちゃんの店 #- [ 編集]

こんにちは〜♪
本当に元気なうちに聞いておけばよかったと
思うことがたくさんありますね。
昔ながらの言い伝えや迷信、民間療法。
きっとそれなりの理由があるんですよね〜。
出来れば伝えられていって欲しいものですね。
【2008/01/28 13:10】 URL | コメット #- [ 編集]

うたちゃんさま
コメントありがとうございます。
>合わせて6つの瓢箪 6瓢息災 無病息災を言っていたんですね ・・・
”おまもり”
身の回りにはたくさんありますね。
以前は余り気にも掛けていませんでしたが、ふとしたことから、
この”まじない”ごとを思い出し、あれもこれもと記憶を辿ってみたくなりました。
本当に地方には面白い”言伝え・まじない”が多いことに驚いています。
【2008/01/29 18:57】 URL | kurumi #r3GBGjCs [ 編集]

コメットさま
コメントありがとうございます。
>きっとそれなりの理由・・・
科学の発達していなかった昔、神頼み、一途に頼んでいた姿がみえますね。
薬漬けの今日、薬ばかりに頼らないようにと、昔の言伝えを調べるのもいいかもしれません。
風邪には○○。腹痛には○○と。。。
いざと言うときに、薬の効き目倍増するかもしれませんよ。
【2008/01/29 19:04】 URL | kurumi #r3GBGjCs [ 編集]


爪に書くだけでものもらいが治るなんて
ほんとうに不思議なおまじないですね。
お祖父さまが書いてくださったから治ったのでしょうね。
その時の患者さんにとってはどれだけ助かったことでしょう。
今も民間療法にはいいものがたくさんありますよね。
【2008/01/29 21:35】 URL | やんやん #eqP7eH0Y [ 編集]

やんやんさま
コメントありがとうございます。
なぜ祖父がそんな”おまじない”をするようになったのか、、、
今となっては解明する事出来ませんので、余計に知りたくなってきます。
田舎の暮らしの中で見つけた”おまじない””言伝え”などは、
自然の中に上手くとけこみ、豊かに暮してゆく知恵だったのでしょうね。
【2008/01/30 11:52】 URL | kurumi #r3GBGjCs [ 編集]


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